しらい弁当

エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンスのしらい弁当のレビュー・感想・評価

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移民、LGBTQ、家族、母と娘。全ての愛がてんこ盛りってことだったんだ。

「(私たちみたいな)可愛げのない女たちの働きのおかげて世の中は回ってる」

強く自分を持たないとやっていけないって思ってることは多い。周りのために、という大義名分を勝手に背負って、しゃかりきになる。そして、周りには誰もいなくなる。身に覚えがある。私なんて、って思うけど、それでも誰かと、何かと調和をとってるのかもしれない。
ルーツとは別の国に暮らすこと。そのために可愛げのない女になること。

選ばなかった人生で手に入れるはずだった技術を恥ずかしさと引き換えに手に入れることができる。そして、選ばなかった人生を少しだけ垣間見てしまう。かなりこれはキツい。
でも、どの人生を選んでも、行き着くところは同じだし、問題も同じ。だから、この人生もできる限りのことをするぜ。

好みは分かれる映画かなとは思うけど、何かの時にふと思い出す映画にはなりそう。