456京都公式

エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンスの456京都公式のレビュー・感想・評価

5.0
近ごろ「美人すぎる〇〇」と騒がれてる存在は
かつて「〇〇界の百恵ちゃん」と呼ばれていたよね
たとえば
みせるための筋肉と使う筋肉はちがう!なんて説を覆す好例とも言える西脇美智子さん
そんな彼女が成人映画に出演しなかった宇宙もどこかしらにきっとある
だから彼女の起用はキーホイクァンの大復活と同様に
マルチバースの象徴そのものだという気がするわ

監督がダニエルズと聞いた瞬間に
もうそれはケツ穴確定なのだ
オープニングで親娘3人が映ってる鏡も
税務調査官がカラオケ機器の領収書に書いた丸も
ベーグルの穴も
みんなケツの穴
すべての栄養を吸収した残りかすがクソとして出てくるだけの穴
なんにもない
ジョブトゥパキは何でも知ってるし何でもできる
全知全能的な存在だけれど
実はなんにもないということなのよ

でもダニエルズのケツは優しい
エヴリンのADHD的な
あれこれ手を出すけど途中で「ケツまくる」性格なんて
この宇宙のアタクシたちにとってはどう考えても欠点だけど
この映画ではそれに対して
「失敗しかしてない君のおかげで別の宇宙にいる誰かが成功している」という見方を示してくれる
こんな究極の救い
めちゃくちゃ泣けるやん
まぁそのためには
ケツ穴に目玉シールを貼らなきゃならないけどね

ラスト前の「この宇宙での」親娘喧嘩は
最高のクライマックスにちがいないのだけど
残念ながらアタクシにはよくわからなかった
気持ちがまだ別の宇宙に取り残されていた感覚
たとえば石の宇宙の気持ちよさにどっぷり浸ってたのかも知れません
HAHAHAHAHA!

日ごろ自分のアタマの中で行われてる思考って
めちゃくちゃ断片的で抽象的で荒唐無稽
それをもし映像化するとしたら
この作品のジャンプシーンみたいになるんじゃないかな
「脳内こそマルチバース」説やな