ペルシャ猫

エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンスのペルシャ猫のネタバレレビュー・内容・結末

4.6

このレビューはネタバレを含みます

大人ならきっと誰しも考えるであろうタラレバ。私も20ちょっとしか生きてないが、大学の選択に関してはあれで良かったのかと未だに考えてしまう時がある。

この映画は、そんなタラレバに囚われて今目の前にいる家族のことをつい疎かにしてしまう人たちの映画だと思う。

マルチバースとか、全てを飲み込むベーグルとか、大げさで面白おかしく描いてるけど、全ては家族という単位に収束する、狭いお話。

知り合いの大人の方が言ってたけど、お母さんと娘の関係性ってやっぱりどこか一筋縄じゃいかないって言葉を最近少しずつ理解してきた。別に女性に限った話じゃないじゃん、って未だに思うけど、彼女の伝えたかった、”すれ違い方における特殊性”の理解、が近いかな。

私は自分の母が大好きで愛おしくて、1番の友達だけど、自分のことを1番傷つけてくる存在でもある。
お互い大好きなのに難しい時ってあるよね。それが絡みに絡まって爆発した映画だった。
勿論、全ての家庭がそんなんじゃないと思う。ただ、この映画はたまたま自分の境遇と一致しただけ。

※成仏レビュー※