いつからこういう作品に対して、
感動できなくなってしまったのだろうか。
以下、ネタバレ含む
映像は綺麗だが、内容の闇が深い。
草太、芹澤という2人の聖人がいなければ成り立たない物語。
死の瀬戸際を経験しても尚、死ぬのが怖くないというすずめ。教員試験を逃しても一切責めない草太。他所様のいざこざに巻き込まれても文句を言わない芹澤。
これを共感できる人は同じくらいの聖人でなければ不可能だと思う。
個人的には本音のところですずめを厄介者と思っていた環の方がまだ人間味があって共感できる。
また、閉じ師についてももう少し深掘りして欲しかった。
クライマックスで幼少期のすずめと現代のすずめがエンカウントするシーン。
全ての時間が集約する常世の中で要石を差したなら、幼少期のすずめがその後に現世へ戻ってもミミズは出てこず、草太とも会わないのでは？と勘繰ってしまった。
