2023年40本目。
2、30年後に観たらより刺さる作品。
黒澤明監督の名作を1950年代のイギリスを舞台にリメイクした今作。70年ぐらい前の作品をなぜ今リメイクしたのか、そのメッセージ性は今なおというか今の方が通じるものがあると感じた。
仕事に行き、帰り、寝て、また行く生活。
来年から社会人になる自分はその窮屈な人生を憂てしまう時があるけど大学生時代の暇な毎日に比べたらどっちが「生きている」と感じるのだろうか。この映画を観て毎日をより後悔無く生き、面倒なことは後回しにするのでは無く、他人のために尽くせる人になろうと思えた。
活力のない課長ウィリアムズの毎日、そしてガンと宣告され、人生を走馬灯のように振り返り、その後の毎日を楽しむ日々に変わった後、初めて見せる笑顔に生きる上で何が大事かが詰まっていたと思う。
時を経て見直すことで改めてこの映画に対して感じることは違うと思った。