エイナカケル

エンパイア・オブ・ライトのエイナカケルのレビュー・感想・評価

エンパイア・オブ・ライト(2022年製作の映画)
3.2
意外とみなさん評価高い…。

サムメンデスのお母さんが精神の病気を抱えていたそうですね。

なので、ヒラリーへの同僚の態度やスティーブンの態度はサムメンデスから母に対するメッセージに見えなくもない…というか、愛してるよってことなんだろうなと解釈しました。

が、スティーブンとヒラリーの間に「性愛」は必要だったのか?どうしても、歳の差のあるカップル(男女どちらが歳が上でも)は見ていて気持ち悪く感じてしまうもので…。

個人的な経験ですが、身近に統合失調症の人間とやりとりした事があり、その時の経験が非常にストレスだったのでヒラリーにはなんら感情移入できませんでした。統合失調症だけじゃなさそう…双極性障害もありそうな起伏の激しさ…。

中盤、同僚から「職場に私情を持ち込まないほうがいい」と言われて、スティーブンに「職場の外で会う?」と提案したシーン。スティーブンは「周りに知られるのはまずい」と断りますが、それを予想さえしてなかったようなヒラリーの態度にイライラしました。

プレミアでの詩の朗読のシーンも無理でした…。

サムメンデスの映画と母への愛と、ロジャーディーキンスの画の素晴らしさ、演者の演技の素晴らしさは文句なしですが、ストーリーとしてはイマイチ乗り切れませんでした。

物語だからね…そりゃ、主人公の周りの人は主人公に優しいだろうけど…自分がヒラリーと同じ職場なら避けてると思います(笑)
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