まえじま

エンパイア・オブ・ライトのまえじまのレビュー・感想・評価

エンパイア・オブ・ライト(2022年製作の映画)
3.7
2023年22本目。

ロジャー・ディーキンスが撮ると味気ないイギリスの日常が色彩豊かに見えてきます。

映画を映画館で観る大事さ。真っ暗な闇の中に映し出される光に観客は惹かれ、心を動かす。同じように統合失調症に悩む中年女性と人種差別に悩む黒人青年が世間という闇の中にお互いという光を見い出す物語。

80年台の映画がもう少しわかれば隠れたメッセージなどに気づけた気がするが、地味で単調な話に見えて急にギアを上げてオリヴィア・コールマンの演技力が光るシーンがとても良かった。

スタッフと映画館の雰囲気のアットホーム感や自由な感じが好きで時々単館や小さめの映画館に行くけど低賃金、人手不足、パワハラなどの問題に悩まされているのも現状としてあるし、映画館に携わる人達がきちんと平等に報われるシステムを作って欲しいと思う。

サム・メンデスからのメッセージ
「飲食物持ち込み、ダメ。ゼッタイ。」
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