シネラー

ハリー・ポッター20周年記念:リターン・トゥ・ホグワーツのシネラーのレビュー・感想・評価

4.5
最終作までを再鑑賞したところで、
20周年記念のキャスト・スタッフの
同窓会となった本作を初鑑賞。
製作陣も視聴者側も再び魔法の世界へと
呼び戻してくれるような
魅力的で夢のような時間だった。

『ハリー・ポッターと賢者の石』
の公開から20周年を記念し、
シリーズの出演者とスタッフが集う
同窓会となっているが、
キャストとスタッフが物語の舞台セット
の中で当時の思い出を語らうのは、
ファンとして嬉しい時間だった。
オープニングでキャスト達が
ホグワーツへと足を運ぶ様子は、
再び魔法の世界が彼らを呼び戻すような
描き方で感涙ものだった。
ダニエル・ラドクリフや
エマ・ワトソンの恋焦がれた相手が、
役柄的には対立する相手だったのは
裏話らしいと思った。
ハリー、ロン、ハーマイオニー
それぞれのキャスト達が
役柄についての宿題を課された際、
キャストのキャラクターと合致した
結末だったのは微笑ましいエピソードだった。

又、シリーズが進むにつれての
作風が暗くシリアスになっていく
スタッフ陣の描き方やキャスト達の
当時の葛藤も語られているのも良かった。
そして、この同窓会に参加できずに
亡くなられた名優達を追悼する一幕もあり、
涙腺を刺激される振り返りでもあった。
つい先月もシリーズで
ハグリッドを演じられていた
ロビー・コルトレーンが亡くなられたが、
シリーズを見返す限り忘れられない
キャラクターと俳優達だと思った。
当時は子役だったキャスト達の
大人になるまでの成長を作品内外で
描いたシリーズだったのだと、
本作を鑑賞して改めて思う事だった。

長い時が経とうと、
永遠に愛されるシリーズだという事が
感じられる愛ある作品で素晴らしかった。
もし自分に子どもができたら、
是非とも一緒に楽しみたいと願うシリーズだ。
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