なんじゃこりゃあ!
A24が放つ異色ホラー。
何の映画なのかよくわからない。
いわゆるホラー的な恐怖はなかったと思う。
ショッキングなゴアシーンも予想がついて、それやっちゃダメなのに…とか、あー、やっぱりね、とか、予想どおりのやり方でやられちゃうので驚きはなく、むしろコメディみたい。
さらに、性を満喫する若者たちが惨殺されるという展開も定番中の定番で、時代設定といい、クラシックなスプラッタホラーのオマージュかパロディといった感じ。
ただし、、
こわいのはモンスターでも幽霊でも殺人鬼でもなく、リアルに私たちに日々忍び寄るアレという、、
そっちかい!という意外性はあった。
「ミッドサマー」で描かれていた恐怖がリアルな異文化の恐怖であったように。
ダイバーシティとか言ってても、実際のところ異文化ってこわいでしょ?という「ミッドサマー」や「グリーン・インフェルノ」の意地悪さが、本作では○○ってこわいでしょ?醜悪でしょ?という意地悪さに。
これを腹の底から笑えるか、不快と感じるか、可哀想と思うか、頑張れ!もっとやれ!と思うか、哲学的ととるか、つまらないと思うか、こわいと思うかは、観る人次第。
ミア・ゴスが「サスペリア」のティルダ・スウィントン並みの離れ技を見せてくれる。
おばあちゃん役やってるの若い人だよね?誰だろう、と思って調べてびっくりした。
残念ながらあまり面白さは感じなかったが、ミア・ゴスが気になるので近日公開の続編は観ると思う。