瀬戸内海にある大自然豊かな島を舞台に、少年少女の心の成長や、子供たちの目を通して描かれる心温まる家族の姿を描いたヒューマン・ドラマ。
アル中やらいなくなった母親の秘密など色々な事件(?)も起こるけど、まぁ小波程度。全体で見ても特に大きな動きもない作品なんだけど、良い作品を観たなぁという感覚に包まれる。
まさに【凪】とはこの事(漢字の如く、風が止み海が静まることの意味)
こういった地域コミュニティ性の高い作品は、なぜかミステリーやサスペンスの題材としてよく使われるが、たまにはこんな温かい映画があっていい。
それを表現する俳優さんたちの演技や、なによりも新津ちせちゃんの醸し出す魅力も大きい。
ただ、タイトルも脚本も演技も秀逸な作品だと思う。問題なのは公開館の少なさゆえの知名度の低さか…。