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きさらぎ駅のdm10foreverのレビュー・感想・評価

きさらぎ駅(2022年製作の映画)
3.8
【The都市伝説】

先日の「セルビアンフィルム」で情緒がかなり破壊されたところで、普通のホラーを観てチューニングしようかな・・・と思い、ようやく札幌でも公開となった「きさらぎ駅」を鑑賞。

元ネタは以前から2ちゃんやYoutubeの不思議系チャンネルなんかでも上がっては消え上がっては消えを繰り返している有名な「都市伝説」。
と言いながら都市伝説系が大好きなdmは概要については既にネットなんかで読んで大体知っていたので、そこから「物語」としてどういう風に構成するのかな?っていう興味はありました。

まぁ他にも「犬鳴村」だの「コトリバコ」だの今までも色々あったし、民間伝承や噂話には尾ひれは付き物なので、結論を言ってしまえば「信じるか信じないかは~」に行き着くんだろうけどね。

ということで、久々のJホラー系。
昔は「Jホラー」といえば恐怖の代名詞のように、崇め称えられていたもんだけど、それがどういうことか、恐ろしいくらいの急激な放物線を描いて評価が急降下した。
いや、評価が急降下したんじゃない。
何故なら評価は「妥当」だから。
作品が?脚本が?題材が?監督が?
あらゆるものが「怖いものが作れない呪い」にでもかかったかのように、Jホラーから恐怖が消え去った。
・・・そして、後に残ったのは「日本が誇るガクブルホラー」としての『J(ジャパニーズ)ホラー』ではなく、「若い子達も安心して見られるマイルドホラー」としての『J(ジュニア)ホラー』だった。

そんな事を毎回思いながらも、やっぱり心のどこかで期待して観てしまう僕は「DV気質の彼氏の束縛から逃れられないイタい彼女」なのかもしれない・・・。
・・・なんて言いながらのこの作品、そこまで悪くはないと思います。
以下、ネタばれも含んでしまうので「寝過ごした終電」の中に乗せておきます・・・。
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