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プレイリストのRのネタバレレビュー・内容・結末

プレイリスト(2021年製作の映画)
3.3

このレビューはネタバレを含みます

自宅で。

2021年のフランスの作品。

監督は長編デビューのニーヌ・アンティコ。

あらすじ

イラストレーター志望のソフィー(サラ・フォレスティエ「ワーキング・ガール」)の日常と恋愛を描く。

U-NEXTのマイリストで配信期限の迫ったものから本作をチョイス。

もう観るからにオシャレ映画でジャンル過多の俺の志向からはほど遠い内容のお話。

2021年ということで、最近多くなってきた「あえての白黒」でフランスガールの日々を描く内容なわけだけど、やっぱ向こうの人は洒落てんなー。服装然り、部屋のルック然り、決してこぎれいなわけではないけど、白黒効果もあり、それだけでアート的。

また、主演のサラ・フォレスティエも良かった。20代も後半に差し掛かりながら、ちょっとへちゃむくれで年よりもずっと若く見れる彼女がとにかく夢に、恋愛に奮闘(というほど情熱は感じないが)している様は非常にキュート!

あと、タイトルにもある「プレイリスト」とはってことなんだけど、作中で象徴的に使われるダニエル・ジョンストンの「TRUE LOVE WILL FIND YOU IN THE END」の使われ方でも分かる通り音楽映画か?と思わせといての男性遍歴の「プレイリスト」笑。

印象的な男性が登場すると下に手書きのテロップでその男性の名前が出るんだけど、まぁ出てくる男のほとんどが揃いも揃ってクズばかり笑。

サラ演じるソフィーを妊娠させといて責任取らない奴とか夢の相談してなんとかコネクション作ろうとしてるのに「ベビーシッター頼める?」と完全に下に見てるおっさんとか笑。

特に彼女がバイト?で働くバンドデシネの会社の上司が面接で「俺はクソ野郎だよ?」と宣ってるのからもわかる通り、急にキレ出すヤバい奴で自他共に認めるクソ野郎っぷりが面白かった。

あとは頭突きね?序盤の電車のシーンから象徴的に使われていたり、その後友だちから頭突きのやり方をレクチャーされたりとどっかでやるんだろうなぁと期待していると、終盤のシーンで案の定!!

ただ、もっと暗転でシーンが映るのではなくしっかりと映して欲しかったなぁ(とにかくインパクトのあることはほとんど何も起こらないので笑)。

あとは人工呼吸のレッスンで友だちの無駄に迫真の泣き演技で思わず笑っちゃうシーンとかなんかいいなぁ…。

色んな男性と出会い、別れを通じて、最後も特にイケメンのインテリア店員とベッドインできたくらいで特に兆しも見えないまま終わっちゃう本作だけど、ジョンストンの「最後には愛が君を見つけ出す」のタイトルの通り、いつか本当に愛せる人と出会えるといいね✨。
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