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KIN/キンのRのネタバレレビュー・内容・結末

KIN/キン(2018年製作の映画)
3.4

このレビューはネタバレを含みます

自宅で。

2019年のアメリカの作品。

監督は「ダブル/フェイス」のジョナサン・ベイカーとジョシュ・ベイカー。

あらすじ

デトロイトで暮らす14歳のイライジャ(マイルズ・トゥルイット)は養父ハル(デニス・クエイド「ウィンド・アンド・プレイヤー」)と共に暮らしていた。ある日、イライジャは鉄クズ拾いで向かった先の廃屋で謎の銃を発見し、持ち帰ってしまう。それから数日後、イライジャとの帰宅中、刑務所から出所したばかりのハルの実の息子ジミー(ジャック・レイナー「フローラとマックス」)が地元の犯罪組織のボス、テイラー(ジェームズ・フランコ「氷の国のスイフティ 北極危機一髪」)と自身のオフィスの金庫を盗もうとしている現場を発見してしまい、テイラーによって射殺されてしまう。残ったジミーはテイラーの仲間を撃ち、イライジャと共にその場を逃げるが、仲間を殺され、怒ったテイラーはイライジャとジミーを殺すべく、その後を追うのだが…。

U-NEXTにて、配信終了が迫った中から面白そうだなと思い、鑑賞。

お話はあらすじの通り、元々は監督(兄弟なのかな?)たちが原作を手がけたものを本人たちが映画に実写化した作品。

内容的には内気な少年がある日、廃屋で未来型銃を発見しちゃってさぁどうなる?的な内容に性格が真反対の兄と弟のロードムービーを足したような感じとなっている。

で、この未来型銃がまず、かっこいい!!見た目的には平べったくてどでかいボディにメカメカしいガジェット機能搭載の「APEX」に出てきそうなまさに近未来の銃!って感じなんだけど、「ウィーン」という起動音と共にバシュッ!と撃つと撃った場所がド派手に爆散したり、終盤での対人戦では弾に当たると爆散を超えて対象が霧散するという恐ろしい殺傷能力を持っている。

で、そんな銃を扱えるのは平凡な少年という点もなんかものは違うけど、ロボットアニメものっぽくて良い感じ。

で、そんな銃を持ったイライジャと義理の兄貴のジミー、そして道中、立ち寄ったストリップ小屋みたいなところで知り合ったストリッパーのミリー(ゾーイ・クラヴィッツ「THE BATMAN-ザ ・バットマン-」)が殺された父ハルと亡くなった養母の思い出の土地タホ湖を目指すことになるんだけど、ここら辺は運転してしたことないイライジャがジミー指導のもと、暴走運転してグルグルウィリーしてるのをキャッキャと楽しんだり、ストリップ小屋で大人な時間を楽しんだり、盗んだ金てわ豪遊したりとなんだか楽しそう。

ただね、やっぱこの作品兄貴のジミーがクズすぎるわ。結局、デニス・クエイド演じる父親のハルが殺されちゃったのも犯罪組織に追われるのもこいつのせいだし、しかも父親が殺されちゃってるのをイライジャに黙ったまんま先延ばしにして素知らぬ顔で豪遊とかしちゃってるからね。一応、苦悩する場面はあるものの、鏡の自分に向かって罪悪感からかF○CKサインしたりと、なんつーか痛い兄貴だなー…。

しかも、演じてるのが「ミッドサマー」でのあの彼氏役でお馴染みのジャック・レイナーというから余計クズに感じてしまうw演じてるレイナーが悪いわけじゃないけど…まぁこれは完全に仕方がないわ笑。

で、そんな束の間の楽しい時間は長くは続かず、結局はイライジャにハルが死んじゃって、しかも追われていることをニュースでバレちゃって険悪になっちゃうんだけど(自業自得)、その上で行われるクライマックスの警察署内の銃撃戦はなかなか見どころ抜群。未来型銃の威力の凄さもさることながら、その銃の在り方を探って追っかけてくる未来から来た謎の来訪者たちが繰り出す現場映像を遡って立体化させる装置や敵をフリーズさせるボム、そして時空間を切り開くツールなど未来型ガジェットなんかも出てきてSF要素が高まっていい感じ。

そして、その謎の来訪者、てっきりエイリアンとかと思ったら、まさかのあの人が演じてて、プチサプライズで話的にもあぁ、そういう感じなん?ていう意外性もあった。

多分、そこまでお金自体はかかってない低予算感はあるものの、未来型銃やガジェットは普通にかっこいいし、コンパクトによくまとまってる作品ではあってSF好きなら観たら面白いかもしれませんな。
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