順慶

午前4時にパリの夜は明けるの順慶のレビュー・感想・評価

3.6
見たのは土曜の昼だけど、ほぼ満席でびっくり。

1981年パリ。大統領選挙の賑わい。息子のマチアスは初めての投票だったか。娘のジュディットは、政治活動でもしてたのか。
そんな外のこととは関係なく、家庭内の日常の作品。

エリザベートは離婚した。夫が出て行った。原因もわからない。ともなく仕事をしなくては生活ができない。で、ラジオのスタッフとして働くことになる。
そのラジオで出会った少女タルラと同居することになる。タルラは路上生活だった。
タルラの生い立ちも描かない。不良なんだろうなと思う程度。

マチアスとタルラの恋やら、エリザベートと新しい恋なんかもあるが、劇的なことはない。ただ日常がある7年間。

「考察」とか「伏線回収」とか必要としない映画。人生の一部なんだから。エリザベートが乳癌だったことも特別なこととして描かない。

7年間の時間。離婚してからエリザベートの新しい恋までの家族の時間とそれぞれの成長。
見終わって、こうして感想を書きながらいい映画だったなと思う。
順慶

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