順慶

夜明けのすべての順慶のレビュー・感想・評価

夜明けのすべて(2024年製作の映画)
4.2
PMSとパニック障害。
それぞれ違うし、それぞれの症状も人それぞれ。でも、同士を感じる美沙は山添に近づく。そしてお互いがお互いの症状を理解しようと本を読む。助けになるかもしれない。そういう関係がとてもよかった。 
で、恋に発展させない。

山添みたいに仕事にやる気がなくて、めちゃくちゃ愛想もなくて、炭酸水の「プシュ」はほんとイラつくのごわかる。何か言ってやりたくなる。その辺がうまい。

個人的にお菓子を配る女子は苦手。よくそんなことできるなと思う。自分にはなかなかできない。そこは山添に共感していたけど、山添の変貌ぶりが笑った。
いいやつだった。

落ち込む気持ちが、プラネタリウムで空を見上げる前向きなイメージになった。ナレーションを作るという作業に集中すること。栗田金属っていい会社だな。駅から近かったらもっといいのに。

こういう病気で苦しんでいる人たちがいるということ。何かできるというわけではないけれど、いるということだけでも、この映画を見てよかった。
順慶

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