順慶

奇傑ゾロの順慶のレビュー・感想・評価

奇傑ゾロ(1920年製作の映画)
4.0
無声映画。100年以上前の作品。
生の活弁とピアノ伴奏で鑑賞。

いろんなゾロ作品があるが、この「奇傑ゾロ」が映画の最初らしい。
少し解説があったので、ここにメモ。
「ゾロ」とは、スペイン語で「Zorro」と書き、キツネという意味がある。なるほど。それで「ゾロリ」はキツネなのかと納得。

舞台になっているカリフォルニアは、スペイン領であった。それで「セニョール」なんてスペイン語の挨拶も多く使われていた。
時代はそのスペイン領だった18世紀末。

黒いマスクに黒いマント。悪を懲らしめ剣で「Z」のキズをつける。いわゆる正義の味方たが、その正体は誰も知らない。
いろんな物語の原型になっている感じがする。
もちろん恋も欠かせない。

身も軽くてアクションも楽しめる。剣術を見せるシーンは、活弁も黙る。その代わりピアノが激しい。
で、意外にもコメディ要素が多かった。
活弁士が関西弁を多用するというのもおもしろいところだと思う。

wikiによると、原作はジョンストンマッカレー。1920年に発表された。その年に本作が映画化している。ゾロシリーズの第1作目の映画化だが、小説よりもこの映画でゾロのイメージを決定さたらしい。
順慶

順慶