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JUNG_E ジョンイのカルピスのレビュー・感想・評価

JUNG_E ジョンイ(2022年製作の映画)
3.0
CGの動きに少し雑な感じが気になりますが、SFの世界観は良い!

Netflix制作で作られる韓国のSF映画はどれも突き抜けた世界観で、小説やアニメならやりそうなことを実写映画でちゃんとやる所が凄い!
以前に観た「流転の地球」もぶっ飛んだ作品で楽しめましたし、今作も言うなればモビルスーツが出てこないけど、アンドロイドやロボットが出てくる「機動戦士ガンダム」の様な世界観だったりする。

スペースノイドとアースノイド戦いが続く世界ですね。
でも、話の本筋は兵器開発をしている企業の話だったりする。
戦死した亡き母の記憶を移植したアンドロイドを兵器として開発しているカン・スヨンさん演じるチーム長が母への思いと母が企業の道具として扱われる事への葛藤を描いている。

後半で母のアンドロイドを自由にするために、娘の記憶を消す行為に関しては、とても複雑な心境ですね。
親としては、子と過ごした記憶は消されたく無いし、それを呪縛だとは思ってない。
チーム長を娘と知った上で、短い間でも再会できたことを喜びたい思いがありますね。

一方で、娘としては自分の病気のせいで母は毎回戦場に行ってお金を稼ぎ、挙句には戦死してしまった事への後悔と、娘は40歳ぐらいまでは生きられたけど、結局は病気が再発して余命3ヶ月となってしまった事の現実を母に伝えることの出来ない辛さ。
親より子が先に亡くなる辛さを味合わせたくない思いから、娘の存在を消す決断も分かる気がして、どちらも辛いですね〜
結構、切ない話でした。

ちなみに、後半には激しいアクションシーンがあるが、それを観ながら「アイ、ロボット」を思い出してました。
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