内容については後に書くとして、この映画、とにかく画力が強い。音楽も強い。
故に映画テイストで言えば、かなり濃いめだったと思う。
先生と呼ばれる人のラストカットなんて、本当にゾクッときた。
なぜここまで1カット1カット主張の強いのかと言えば、それだけこの国の少子高齢化が待ったなしの問題だと言うこと。
ＰＬＡＮ７５以外はどの出来事も今現在どこかで起きていること。
「あなたはどうですか？」と痛いほどに問いかけてくる。
そんな映画。
さて、内容についての感想は、私が倍賞千恵子のように、頭がしっかりしかわいい声していたら、死ぬ決心はつかない。そりゃつかない。
死のうと思うことと死ぬことは違うのだ。
生にすがりたいわけじゃない。
この映画を見る前は「私だったらこのPLAN申し込むわ」て思ってたけど、意外とそう簡単にはいかないものみたいだな。
どんなに希望なんか無くったって、生きていくすべが無くなったって…。
このことを「尊厳」というのだろうか。
でもPLAN85だったら、また違うのかな。
でも、これってまさに「国に殺される」状況。もう国民を守ることを放棄した政策。
