たばちゃ

フェイブルマンズのたばちゃのレビュー・感想・評価

フェイブルマンズ(2022年製作の映画)
3.2
最後の画角をクイッと上げるところ、粋だねー!笑笑
理屈ではわかっていても、どうしても止められない衝動。
正しいか正しくないかだけで人間は生きていけない。
いじめっ子をかっこよく撮って怒られたり、逆にかっこ悪く撮って殴られるかと思ったら、そのいじめっ子が代わりに殴ったり。
どんなに完璧な夫や家族がいても、それを捨ててしまったり。
理解不能で割り切れない人間という生き物への温かい眼差しがあるから、きっと多くの名作を作ったんだと思う。
この映画は自伝的映画なので、スピルバーグ的大クライマックスがあるわけではないけれど、映画のようには単純にいかない人生のことが、ちゃんと描かれている。