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ブルービートルのAyaxのレビュー・感想・評価

ブルービートル(2023年製作の映画)
3.8
去年バンコクに来たときは、「ソー ラブ&サンダー」が日本より早く公開されてたので観たんだけど、今回は日本で公開の予定が今のところない「ブルービートル」を上映してたので観に来た。
超絶ご機嫌ムービーで、面白かった。日本語字幕付いたらまた観るけど、字幕なくても何となく大体内容がわかるのが良い。
アメコミヒーロー映画の一作目って、マーベルだと大体そのヒーローがなぜ誕生したのかと、その後の他の作品とどう繋がるのかの種を撒くのが主で、あまり面白くなかったりすることが多いのだけど(「アイアンマン」は面白かったけど)、今作は単体で面白かった。
クライマックスの戦いは夜で、暗い所での戦闘シーンって見えづらくてストレスなことが多いのだけど、主人公のアーマーは青く光って、敵は赤く光るのでとても見やすい。
VFXも安っぽくなくて、ブルービートルの立ち回りとか、武器や道具のデザインがかっこいい。変身する度に、服と靴が焦げてなくなっちゃう(戻ると全裸)のは大変そうだなと思った。
アーマーの中の主人公の目を映したり、アーマーの中の主人公からはこう見えてるという見せ方はすごく「アイアンマン」っぽい。
あのヒロインの女の子(ジェニー)のせいで、主人公の家族が大変なことになったのに、彼女が謝ったりする様子がなかったのはちょっと気になった。私がわからなかっただけであったのかも。彼女がブルービートルの研究者からカードキーをスッて研究室に侵入して、キーを返してないのにその研究者が研究室に入れてたりするのも、おや?となった。
あと完全に科学の技術で生まれたヒーローなのに、ちょっとスピリチュアルな場面があるのがよくわからなかったかな。
という気になる箇所はありつつ、総じて面白かった。何も考えずに観られるし、一作目なので過去作を観ておく必要がないという意味でも楽ちんだし、取っつきやすい。
ブルービートルは、ジェームズ・ガンが仕切る新しいDCユニバースに加わる予定と言われていて、日本で公開されないとかいいのかな?メキシコ系のヒーローで、主要なキャストも有名じゃないので、日本ではあまりヒットしなさそうと予測されるのはわかるけど。マーベルがドラマ含めて過剰供給になってるところがあり、アメコミコンテンツ自体に対してちょっと食傷気味だよね。すごいアメコミファンの人は良いけど、私みたいなちょっと好きレベルの人は疲弊しちゃう。でも普通に面白いので公開決まるといいねと思っている。
〈以下、ネタバレあり〉
一度ほぼ完全敗北して主人公が捕まったのを、おばあちゃん含め、女子チームが助けに行くところはなかなか愉快痛快。
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