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悪は存在しないのAyaxのレビュー・感想・評価

悪は存在しない(2023年製作の映画)
3.6
濱口竜介監督作品は上映時間が長いイメージがあって身構えてたけど、107分とコンパクト。
不穏な雰囲気を醸し出しつつ、「偶然と想像」のようなクスッと笑ってしまう場面もあり、独特の脚本力があるなと思う。芸能事務所の二人の車での会話のシーンとかありそげなリアルな雰囲気で面白い。そして彼らも悪ではないと伝わる。
ラストの解釈は私は正直よくわからなくて、前段の鹿の話から、巧=鹿?みたいに考えたけど、"手負いの"というところの説明がつかずしっくり来てない。
説明会で金髪の男性を片手(確か)で抑えつけた時から、巧の隠れた凶暴性みたいなのは垣間見えてたよね。
説明的な表現がほとんどないところが、映画的なんだけど、解釈の余地が大き過ぎて迷子になってしまう感じ。良く言えば開かれている。それを楽しめるかどうかみたいなところもあるかな。
自分の中で咀嚼できたら後で追記するかも。他の人の感想とかも読んでみたけどあんまり納得感を得られていない状態。正解はなく好きに解釈していいとは思ってるけど。町山さんの解説聞いてみたいなー。
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