何となくこんな雰囲気かなあと予想していて、ほぼそんな感じだった。石原さとみの新境地的な宣伝が目立っていて、まあそこを押すよねと思いつつ、自分的には事前情報としてノイズだった気がする。多分、もともと石原さとみの演技があまり好きじゃないんだと思う（※見た目はめちゃくちゃ素敵だと思ってる）。ちなみに「アンナチュラル」は好き。
藁にもすがる思いで、感情的に間違った方向に突っ走りがちな母親を見て、やれやれという気持ちと、でも実際こういう状況に陥ったらこうなってしまうのだろうなという気持ち。ただ、明らかに間違いでしょみたいな行動が、一縷ではあるもののポジティブなアクションに終盤繋がっていくのは、優しい視線だなと思った。旦那さん良い人だなあ。
メディアが悪みたいに感じられる描写があって、確かに過剰な演出や炎上すると分かってて放送するとかはいかがかと思うけど、だからって代わり映えしない映像を流し続けるわけにいかないでしょう。ボランティアじゃないんだから。
全体的に面白いかどうかで言うと、私的には特に面白いところはなかったなあ（想定内）。石原さとみのファンの人は観る価値あるかも。小さい子を持つ親御さんは共感はするだろうけど、辛いだけだと思うのであまりおすすめしない。
映画に出てくるボーイズグループの挿入歌が意外と良い曲で気になる。
〈追記〉
石原さとみのこの作品で一皮むけてやるという熱量みたいなのがむき出し過ぎて、他の出演者との温度差を感じたみたいに言ってる人がいて、それだ！って感じ。
石原さとみが今までのキャリアやイメージを全部捨てるような体当たりの演技をした、だから何？って感じなんだよな。我ながら意地悪な感想だなあ。髪をボサボサにするために石鹸で洗ったとか、右の眉毛を1cm短くしたとかしないとか、役作りのエピソードが出てくるんだけど、どうでもいいんだよな。彼女のキャリアアップとかチャレンジを見せられてる感じがして、私それ興味ないのでという感じ。
