このレビューはネタバレを含みます
チャーリーの愛した人アランを亡くした傷つき
チャーリーが置いていった娘エリーへの親心
兄アランを持つ看護師リズの包括力
置いていかれた元妻メアリーが抱く懐疑心
罪の負目から逃れてきた宣教師トーマス
余命幾ばくかの状況だからか
この必要最低限の人物と残りの数日のみを
この部屋だけで演出(魅せ)きった監督に拍手を送りたい。
しかも、スクエアの画角を用いることで
その場と人物関係の閉塞感が、行間を埋めるように流れ込んでいた。
これは、『恋ではなく、愛した事のある人』でなければ涙を流してはいけない気がしました--
(自分の経験と糧では、まだ不足している。)
大事にしたい人
大事にしたかった人
大事にされなかった人
チャーリーとの関係性を掘り下げながら
1対1できちんと対峙していく構図もさすがでした。
娘エリーが邪悪でなくて本当に良かった。
しかも、あの詩をエリーが詠んでいたとは。。