刺さりまくり。人間がいかに繊細な生き物か。どんな状況に立ち入っても、何かを求めて何かを愛するために生きることを実感しました。。
簡単な内容は、40代のチャーリーはボーイフレンドのアランを亡くして以来、過食と引きこもり生活を続けたせいで健康を損なってしまう。アランの妹で看護師のリズに助けてもらいながら、オンライン授業の講師として生計を立てているが、心不全の症状が悪化しても病院へ行くことを拒否し続けていた。自身の死期が近いことを悟った彼は、8年前にアランと暮らすために家庭を捨ててから疎遠になっていた娘エリーに会いに行くが、彼女は学校生活や家庭に多くの問題を抱えていた。。。というような内容でした。
アカデミー賞を観てから、受賞作品やノミネート作品を漁るようになり、まだ観ていなかった今作。主演男優賞のコメンテーターでブレンダンフレイザーが渡していたこともあり、思い出し観たくなったので観ることに。
なんで映画館で観なかったのか、去年のアカデミーはしっかり最後まで観ていたのになぜスルーしてしまったのか。本当に問いただしたいぐらい観なかったことを後悔しています。ブレンダンフレイザーの主演男優賞を受賞する理由も分かるし、今作からものすごい人間味を感じるのは監督の描き方にも一癖あったからだと思いました。
閉鎖的な家から一歩も出れない状況かつ、側から見たら鯨のような体型で、子供と妻を見捨てた身であるチャーリー。そんなチャーリーにも自分が今できる最大限の大切にしてる人への愛であったり、求めているものを凄く感じました。人間は繊細で弱い生き物だけど、何かを求めて必死に食らいつこうとする姿が凄く印象的でした。
チャーリーからだけでなく、リズだってエリーだってトーマスだってみんなが何かを求めて生きている。それに対して最後のチャーリーのあのシーンは少し希望を持てたような気がします。
ずっと暗くて辛くて悲しかったけど、最後の最後に少し希望を持てたのが救いでした。あとはブレンダンフレイザーとセイディーシンクの演技はヤバすぎました。
