しょっさん

カルマカルトのしょっさんのネタバレレビュー・内容・結末

カルマカルト(2021年製作の映画)
3.4

このレビューはネタバレを含みます

時間がゆったりすぎていくヒューマンホラー。

全体のストーリーは攻め込んでて良かった。細かいところが気になる人には、細かいところばっかり気になって仕方ないと思う。

なぜ、ほとんどの人が手ぶらで移動するのか。
なぜ、なんの抵抗もなく飲んでしまうのか。
なぜ、ちょっと枝を踏んだだけで他人に気がつかれる程度に音がしてしまうのに、人が倒れても何も音がしないのか。
なぜ、簡単に他人が家に押し入れられて、そのまま無抵抗なのか。
なぜ、この計画がうまく行ってしまうと思ったのか。
そして、なぜうまく行ってしまうのか。

あと、事実誤認させる映像で当惑させておくのはどうかと思ったり、華がおとなしく拉致られるのが良く分からない。朱梨が首謀者であるし、偽装までして死んだふりを準備しておくまでするのに、華を拉致しておいてどうするつもりだったのかが読めない。もしかして、偶然が重なって、朱梨に死んだふりをさせたり、奈留美が来ることを想定しておいて準備するほどの周到さだとしたら、それ以外の取り回しが雑すぎる。金はついででテープが重要な割には、テープ踏んでこわすだけですんでたり。奈留美だって、毛利夫妻に呼ばれた必然性もないし、やっぱり偶然に偶然が重なりすぎている気がする。父だって、麗美とのやりとりは押さえていただろうけれども、奈留美がでしゃばってくるのを予想できただろうか。娘が誘拐されたからといって、そこで弁護士になった教え子を呼ぶという想定はオレにはできない。

とかまでを気にしなければ、良い映画だったと思う。舞台俳優とそうでない人との演技のムラとかは、見てるときにならなくなる。

それにしても、急性合成ドラッグ中毒の中和剤があるとか、ヤバすぎる。どんなドラッグなんだろう。