しょっさん

貞子DXのしょっさんのネタバレレビュー・内容・結末

貞子DX(2022年製作の映画)
3.2

このレビューはネタバレを含みます

鈴木光司原作はバースデイまで。映画はリング/リング2/らせん。貞子のスピンオフは一つも見てない。

結果、これはコレとしてあり。もう貞子で恐怖を植え付けることができないのであれば、コメディにシフトチェンジしてしまうのは、ある程度望ましい流れに思える。

ホラーとしての映像・音楽はある程度担保されているけれども、恐怖は一切ないという、新感覚コメディだと思ったらスーッと受け入れられた。真面目にバカをやった結果、という点で一定の評価はできる。

ただ、そこまで映画本体は面白くはない。残念。TRICK という真面目にバカをする作品の見本みたいなものがあるため、小芝風花&川村壱馬(+α) ではキャラが弱い。小芝風花かわいい、で色々ごまかしてる気はする。

脚本としての「タイムサスペンス」に関しての要素は微妙すぎる。まぁ、あのオチに向かっていく全体的な流れは悪くはない。ちゃんと死んでいくし。「あれ、なんでそこ死んだ」的な伏線と、時間ギリギリでイエーイみたいなことしたいんだろうけど、設定がそもそも生かされていない。まずIQ200 は関係あらへん。必要なさすぎる。IQ200の割にコメントが素人すぎる。結果、インフルエンサーであることくらいしかその設定を活かせていない。SNS でコメントしている人たちも活用できてなさすぎる。ちょっとしたギャグのオチに使ってるだけ過ぎて、伏線の回収が弱すぎる。要するに、話はつまらない。

結局、貞子を活用して、映像に多少気を使ったホラーっぽいコメディを生み出してみた。これがDXだと言われたら、受け入れる。ただ、ループの世界が完全に破綻してるので、別次元の話として受け入れたほうが気分的には穏やかでいられるでしょう。

でもまぁ、バカだし、小芝風花かわいいのと、貞子が色っぽいので、なんかそれでいいや。面白くはないけど、嫌いじゃない。そんな感じ。