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オリエント急行殺人事件のcのレビュー・感想・評価

オリエント急行殺人事件(1974年製作の映画)
3.5
監督は「十二人の怒れる男」のシドニー・ルメット
アガサクリスティが失敗で不満続きの自作の映画化を嫌って渋るも、結果、豪華キャストで成功を収めた作品だそうです。

私立探偵のポワロ「エリンブロコビッチ」のアルバート・フィニー当時38歳。
白塗りのお顔に、黒髪をべっとり撫でつけ、口髭を蓄えた恰幅のいい個性的なポワロは、見た目だけでもう何かが起こりそうでワクワク。


十二人以上もの登場人物が出てくるので、多さに戸惑いますが、
この登場人物達の多さは最後の最後に効いてきます。
後半は、オリエント急行内の殺人事件の謎解きをポワロ節で丁寧にじっくり種明かししてくれるので解りやすい。
殺人事件の動機と、人々の想い、、、最後に乾杯?献杯?しているシーンはちょっとウルっと感動しました。
色々な悲惨な事件の顛末に納得が行かないことが多々ある中で、こういうやり方は美しくてスカッとしました。
私も当事者だったら⁈オリエント急行乗車客に名乗りをあげたい。
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