色々と切ないな〜と思った作品。
まずありがっちちゃありがちな設定ではあるけれど、何か見飽きた流れだなと感じる部分があまり無かった所が良かった。
記憶が持たないからこその苦しさとか、やるせなさっていうのがかなり深く描かれていたと思うし、何より他の生徒の前では普通に振る舞っていたのが余計にちょっと切なかった。
あとは例え思い出が全て消えてしまっても愛していたり、大切に思っていた「想い」は消えないよなと改めて思った。
日記の文字でしか思い出を思い出すことが出来なくても、過ごした時間はちゃんと自分の中にあり続ける。
だからもしかしたら、いつかほんの少しでも二人で過ごした時間を思い出すことが出来るのかもなと思わされる結末だった。
正直ラスト間際の脚本は、ある程度途中経過で読めていた部分はあったけれど、盛り上げる所は思いっきり盛り上げる等、全体的にメリハリがあり全部ひっくるめて見ると結構良かった様に思う。
また見たいかと聞かれたそうでも無いけれど、気になっている方は見て見てもいいんじゃないかなと思った作品だった。
