やっぱり騒音問題は人を面白いくらい狂わせるよなと改めて思った作品。
まず今作では2つの視点から物語を楽しめる為、同じ出来事でもこうも違うのかと…と一つの話を2度楽しめる見方が出来るのが良かった。
これは少し私の自分語りが入ってしまうのだが、私自身も大学四年のクソ忙しい就活の時期に騒音トラブルを経験した。
その為小説家目線でストーリーを見た場合は、めちゃくちゃ隣のおばさんに腹立ったし、少し精神がおかしくなってしまうのにも充分すぎるくらい共感できた。
けれどおばさん目線でストーリーを見た場合は、かなり違った見え方になるのが本当に不思議で面白かった。
自分的には丁寧に迷惑かけた理由を説明してるつもりなんだけれど…💧って感じで、全く意思疎通が出来てない所が結構怖くて面白かった。
騒音問題って正直どっちかが圧倒的に頭おかしくて、解決のしようが無いってことが多いと思うけれど、今作の様にちゃんと話合って事情を理解し合えば、和解出来るケースも意外とあるのかもなと思った。
馬鹿な親戚や、小説家の旦那等少し腑に落ちない部分はあったけれど、全体的には斬新で楽しめた作品だった。
