YasujiOshiba

NOPE/ノープのYasujiOshibaのレビュー・感想・評価

NOPE/ノープ(2022年製作の映画)
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豊島園、なぎちゃんと。なんと駐車場が無くなってる。早く行ってよかった。なんとかパーキングをみつける。それにしても、2020年8月には駐車場がなくなっていたのか。ひさしく車では行ってなかったんだな。IMAX と思ったんだけど時間が合わずノーマルサイズ。でも映画館はよい。ちむどんどんする。

なぎちゃんが(エドワード)マイブリッジの写真がよかったという。何かと思ったら1878年に撮影された「動く馬」のこと。世界を変えた写真として知られるもの。その騎手を勤めた黒人が、主人公の祖先という設定。いや愛だよ。それだけで映画愛だ。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8B%95%E3%81%8F%E9%A6%AC


冒頭の最悪のシーンにも愛がある。最悪が続くのだけど、映画愛が溢れている。映画愛は猿への愛、馬への愛、そんな動物たちと関わる人々への愛、そしてオールドテクノロジーへの敬意、オールドファッションのSFや、同じくオールドファッションの西部劇への愛に溢れている。バイクのスライドのさせかたはアキラだし、あのラストは古き良きアメリカンスタイル。

これ以上はネタバレしちゃうので黙ります。ぼくは大いに楽しみました。ジョーダン・ピールらしい皮肉も効いているし、ユーモアもある、そしてホラーといえばホラー。そして空間をとらえる映像がよい。IMAXを推奨するのも理解できる。ちょっとお金を出しても損はしない。

そしてなによりも音楽がよい。オールドスタイルのオーケストラ。しかも、楽団のメンバーをひとりひとりクレジットしてるのって、あまり見たことがない。ここにも愛が溢れている。エゴイズムを噛み砕き、オールドスタイルの愛を称揚する映画。

ポイントはそのあたり。いや、ポイントなんていいから、ともかくおすすめ。
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