とらキチ

NOPE/ノープのとらキチのレビュー・感想・評価

NOPE/ノープ(2022年製作の映画)
3.9
まさに“NOPE!”な作品。
コレは周りに鑑賞をオススメしたいけど、その説明にメチャクチャ困るやつ(苦笑)きっとプロモーションも大変だっただろうなぁ…とお察しします。
「見るもの」と「見られるもの」との対比、関係性。
ジョーダン・ピールらしく、「動く馬」のくだりは、世界で最初のmovie actorは黒人だったのに、ハリウッドでは現在でもあらゆる人材が“white wash”されちゃうんですか?っていうアイロニーに見えたし、子役の頃のリッキーとゴーディーのくだりは、同じ“monkey”ということで、一瞬ココロが通じ合って、グータッチをしかけたのかな?とか思いましたけど、設定的に1998年ってまぁまぁ最近の話しで、あんな70年代みたいなシットコム番組を制作しますかねぇ?とかいろいろハテナ?がチラつきました。
あのGジャンの最終形態?は、なかなか造形的に素敵だなぁと思いましたが、オープニングのグリーンがかった“アレ”がヤツの“食道”だったのね…って思うと、ちょっと気持ち悪くなってくる。ついで言うと、中盤、降ってきたのは排泄物って事でしょうしね(苦笑)
ダニエル・カルーヤはもっと顔芸を見せてくれるのか、と思ってましたが、今作では結構ドッシリとした落ち着いたお芝居。その分キキ・パーマーのアクティブなお芝居が光った感じ。
そして個人的に1番好きだったのが、ラストにモリコーネ調なスコアが流れてきて、マカロニウエスタン風で終わるところ!アレだけで「カッコイイ!」って思えてしまい加点しました(笑)
それと、IMAXのカメラって、手動で動くのね(笑)
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