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炎の少女チャーリーのkissenger800のレビュー・感想・評価

炎の少女チャーリー(2022年製作の映画)
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まあまあのテンポの悪さのおかげで前半戦で保留していたらアマプラ無料期間が終わって、さすがに金を払う気は無いし、見届けることはないねー残念ねー。

って思っていたのにネトフリが配信始めやがったので仕方なく最後まで見ることになり、いや俺スティーブン・キング不感症なんでそういう意味では見る必要ないんだけど宮部みゆき「クロスファイア」(1998)は彼女の著作中でもいまだ一、二を争うフェイバリットで。
つまり元ネタであるキング作品の映像化たる本作を見る義理は宮部せんせ愛読者としてのみあって、その流れで言うと映画としての完成度はみなさんおっしゃる以上の感想はないんですけど、ひとつ付言するなら<ひととは違うことによる悲哀>がテーマの物語の筈なの。つまりけっこうな普遍性が本当は、ある。

もちろんカナダ先住民族クリー族なマイケル・グレイアイズがそれなりの仕事をしているぐらいで風味は皆無ではないんですけど、異形のモノをエンターテイメントとして消費してしまう罪深さとか、彼らと我らの差なんて本来ないって認識とか、テーマが内包する要素を何ひとつ作品に反映できていないところがダメなのであって、未成年をラジー賞候補にしたとか、そういうことじゃないん。
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