お恥ずかしい話ですが、監督名をポン・ジュノと早とちりしてました💦
改めてホ・ジノ監督の作品名を見てると、
「恋愛映画」が多いことに気付きました。未見ですが、「八月のクリスマス」や「四月の雪」はタイトルは知っていました。
「恋愛映画の名手」とも呼ばれていたんですね。
なるほど、30分の短編なのに、良き恋愛映画のエキスがぎゅっと詰め込まれていて、
「恋愛映画のレトルト!」みたいな作品です。
視覚障害の若い2人の物語。一つの感覚を失う代わりに、別の視覚が研ぎ澄まさせることがあるとのことですが、
臭覚を使ってアロマテラビストをしているスヨン。
徐々に視覚を失ってしまっているインスは、ピアノの調律師をしています。
2人の出会いは、視覚障害者とその家族の集まりにインスが訪ねた日から始まります。
30分のほとんどがこの視覚障害者の集まりでの場面。
その中でも視覚が不自由な息子さんとご両親が写真を撮る場面。
分かっちゃいるんです。泣かしにかかっているのは、、でも、ダメ、泣いちゃうわ。
上手いねえ、絵作りが綺麗で。
2人がまだ仲良くなる前に2人で写真を撮るシーンも、温かいし、これからきっと素敵なことが起こりそうって、雰囲気が素敵!
ラストの「見えてないよ。」「そう思っているのは2人だけ。」て、オチも何てオシャレでキュートなんでしょうか。
みなさんのレビューを読んで、この映画が元々映画に出てくる視覚を助ける機械の宣伝用で作られていたとは!
コンパクトで、キュートで、心をギュッと掴まれました。
参りました。ホ・ジノ監督!
今度、長編を観させてもらいます!
短編なので、長編よりはやや少し低めなスコアですが、短編として、減点はないくらい完璧だと思いました!