RYUYA

キル・ボクスンのRYUYAのレビュー・感想・評価

キル・ボクスン(2023年製作の映画)
3.5
冒頭でいきなり、韓国で一番好きな俳優ファン・ジョンミンがスペシャルゲスト的に、そして主人公の状況説明のためだけの使い捨て的に登場して掴まれた。ああいうの大好き。『西遊記』の初回にキムタクさんが出たやつみたいな、いい時代のフジテレビがよくやってたやつ。

本編はというと、チョン・ドヨン様の麗しさでずっと楽しめたものの、映画会社の社長さんが会議で「今は女性主人公がウケるんだ!シングルマザーなんか最高だぜ!そんで娘もレズにしてさ!」と流行りに乗って分かってます的に撮らせてみた感はすごかった。ネトフリだけで、今年何本の女殺し屋映画を見たことか...極端かよ、映画界。

ちょっとトんだ設定とか、敵の哀愁とか、終わらせ方の温度感とか、随所に勝手に『オールド・ボーイ』を感じて、いいねぇ、受け継がれてるねぇとニマニマしました。終わり方マジで良かった。
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