ちーずとまとりんごちょこ

月の満ち欠けのちーずとまとりんごちょこのレビュー・感想・評価

月の満ち欠け(2022年製作の映画)
4.3
前情報からファンタジー要素が強いのかと思ってたけど、私はこの作品、とてもリアルに感じた。

仏教では輪廻転生という考え方があり、それによれば、生も死も輪廻の一部でしかない。

自分や自身の人生を呪って、「何て残酷な運命なんだ」と嘆くのはすごく簡単だ。

でも運命はきっと、「こうありたい」という願いによって、自ら手繰り寄せて、変えていくものなんじゃないか。

それが例え、何度生と死を繰り返すことになっても。

今この瞬間、誰かを想うことによって生じた喜びや痛みは、すぐに無くなるのかもしれないし、次の、そのまた次の新しい人生まで残り続けるかもしれない。

伝えられなかった想いを、この先ずっと抱えていくのかもしれない。

なら、私は自分の想いに正直でいよう。

そうありたい。

こうして願った瞬間にも、また運命は変わっていく。