前情報からファンタジー要素が強いのかと思ってたけど、私はこの作品、とてもリアルに感じた。
仏教では輪廻転生という考え方があり、それによれば、生も死も輪廻の一部でしかない。
自分や自身の人生を呪って、「何て残酷な運命なんだ」と嘆くのはすごく簡単だ。
でも運命はきっと、「こうありたい」という願いによって、自ら手繰り寄せて、変えていくものなんじゃないか。
それが例え、何度生と死を繰り返すことになっても。
今この瞬間、誰かを想うことによって生じた喜びや痛みは、すぐに無くなるのかもしれないし、次の、そのまた次の新しい人生まで残り続けるかもしれない。
伝えられなかった想いを、この先ずっと抱えていくのかもしれない。
なら、私は自分の想いに正直でいよう。
そうありたい。
こうして願った瞬間にも、また運命は変わっていく。