海がきこえるの続編小説を読んで懐かしくなり、再視聴。
ジブリ作品の中で知る人ぞ知る名作だと思ってる。
ちなみに宮崎駿はこの作品お気に召さなかったらしく、アンチテーゼとして作ったのが『耳をすませば』っていう面白い裏話がある(笑)
個人的に、『耳をすませば』はエンターテインメントで、『海がきこえる』は文学の色が強いと考えてる。無論、どっちも好き。
歳を重ねるにつれて、見え方も感じ方も変わっていくのに、見れば見るほどますます好きになる不思議な作品。
幼少期から学生時代にかけて、狂ったように何度も何度も観た。
それは、武藤里伽子という女が、強烈に魅力的だったから。
里伽子と同じくらいの歳になると、憧れだった感情から、彼女に対して苛立つ気持ちが芽生えた。
めっちゃわがままだし、気分屋だし、思ったこと全部言っちゃうし、周りを振り回すし、相手を傷付けようがお構い無し、女全員を敵に回すくらいの嫌な女に見えた。
それなのに、それでも、里伽子は美しい。
そして今、何でこんなにも里伽子に惹かれるのか、分かった気がする。
生きることへのがむしゃらな姿勢が、カッコよかったからだったんだなぁ。
出てくる登場人物、もどかしい感じ、甘酸っぱくて、後味切ない、けど爽やか。たまらない。
いやぁ、高知に行きたい。