みーゆー

神は見返りを求めるのみーゆーのレビュー・感想・評価

神は見返りを求める(2022年製作の映画)
4.2
できる範囲

間違いなく上半期ベスト。とんっっっでもねぇ。
エンドロール前最後の一言があまりにもずっしり来て、あまりにも完璧で、鳥肌がすんごい。惨敗。

個人的には吉田監督作品でダントツすき。よくもまあこんなむかつくキャラクター揃えたな。どう考えたって幸せになってほしい人が1人もいねえ。同情の余地もない。なのにこんな好きなんだよ、終わったらもう虜なのよ、思えば開始前の配給広告の時点でかなり引き込まれていたのかも、あの16:9サイズに。

人の善意で「見返りを求めない」人間なんてほんとうにいるのか?いねえんだろうな。いたらもうどっか狂ってんのよ。知らんけど。それに付け込むやつらもどうかと思うけどな。「YouTube」というコンテンツが良くも悪くも「時代」なんだなと感じた。動画1本、ボタン1回タップで人生が変わってしまう。自撮り棒がとてつもなく鋭い槍に見える。は〜あなんて嫌な世の中。

そんな世の中だけど、やっぱり廃れない「コンテンツ」は毎日のように生み出されて消費されて糧になって消えていく。握手会に来た若い子からしたらあれが「目指すものであって人生の希望」なんだろう。勇気を貰えるものなのかもしれない。それはそれで誰かのためになってるんだろうなあ。誰かのため=承認欲求になったらおしまい。それは甘い蜜なんだろうか。

若葉竜也にハズレはないし、こういったときの柳俊太郎はピカイチに光る。あまりにも冒頭の映像の回収が心底最高すぎて唸ってしまった。は〜〜〜こんっっっなに最低なのになんで最高なんだろう。

好評価👍しました。今日もイイ天気だ。