男性役を女性である能年玲奈が演じること、それに関して何も明言せず「男か女かはどっちでもいい」と言い切ること。
他の映画ではなかった衝撃だった。
「好きに勝るものは無い」。
そう分かっていても好きなことだけを極めることは難しいし、好きなことだけやって生きていける人はひと握り。
子どもがやってみたいと言ったことを、世間体を気にしたり色々な理由を付けたりせず、否定せずにやらせてくれたお母さん。
そんなお母さんの存在がみー坊のあの人格が形成し、そんなみー坊だから周りとの素敵な関係を築けたのかなと。
表現が難しいが…
キラキラしたThe国民的女優では無い(失礼)、今の能年玲奈だからこそ、
この中性的な役ができたのかと。
この役が有村架純や広瀬すず、橋本環奈みたいな女優だったら違かったなと。
自分の語彙力の乏しさを実感するが、本当に能年玲奈のキャスティングが最高に良かったと伝えたい！
ドキドキハラハラしない物語はつまらないと思いがちな私だったが、こんなにも幸せな物語で観てよかったと思えた映画は久しぶりだった。
正真正銘の「心温まる映画」とはこの映画のことを言うなと思ったくらい、1シーン1シーンが美しかった。
「映画館」で観る必要はそこまで感じないが、絶対に見るべき物語ではあると思うので、配信や地上波で是非鑑賞していただきたいです…！
