母性の知のネタバレレビュー・内容・結末

『女とは2種類存在する「母」か「娘」』
みたいな言葉は、映画を見た時衝撃を受けた。(今は改めて考えるとそんなでも無い気がするけど。)
ずっと娘として愛され続けてきた自分が母になり、教わったことがない「愛す」ということを娘にしなければならない。自分はずっと娘として愛されていたいのに…。
私はまだ娘の清佳の立場でしか考えられず、母側で心情を考察することは難しかった。

そういえば、最後まで「清佳」という名前が出てこなかった事が全く違和感なくてすごいと思った。
あと、湊かなえ作品！と聞いて相当なイヤミスを想像していたが、思ったほどじゃなかった気がする。
これは原作も読んでみたいと思った！

高畑淳子の圧巻の演技！本当に嫌な義母で、高畑淳子を嫌いになってしまうくらい演技に引き込まれた。本当は日本アカデミー賞助演女優賞取って欲しいくらいだった！
あと、前半の大地真央と戸田恵梨香の高貴な感じがすごく素敵！時間がゆっくり進んでいくような優雅な生活。所作も話し方も「良い子」って感じ。