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TANG タングの知のレビュー・感想・評価

TANG タング(2022年製作の映画)
3.5
「二宮和也」と「高度なCG」でなければ成り立たなかった映画。CGにお金をかけすぎたのか、映画にしてはキャストが少ない。そのため、ほぼ二宮とタングの時間。二宮の演技力が無ければ、CGが安っぽければ、相当陳腐な映画になっていたと思う。
「二宮和也」
対ロボットなのにあの感情を出せるのはすごい。タングに対する心の変化や過去のトラウマを、目の泳ぎや姿勢で表していた(気がする)。スクリーンがタング目線で涙する二宮を映すシーン、あれって撮影時ただカメラに向かって泣いてるのよな…?鑑賞者の心をグッと持って行く様な表情や涙を、あの尺できるのは二宮だからだと思う。
「高度なCG」
背景やタングがCGとの事。現実世界と違和感の無いよう、今あるCGの技術を集結させたのだと感じた。手を繋ぐシーンのアップで多少違和感を感じることもあったが、映画全体を見て相当な技術を要したのだと思った。

小手伸也を善人、武田鉄矢を悪人とするキャスティングが良き。武田鉄矢登場までは小手伸也が悪ボスだとまんまと騙されていた。が、武田鉄矢の登場シーンで妙に優しすぎて察した。
かまいたちが自然体すぎて良き。シンプルに笑えたし、さすがの掛け合いだった。
知