りんごチャン

不知火檢校のりんごチャンのレビュー・感想・評価

不知火檢校(1960年製作の映画)
3.9
すぐに忘れるので…

読み:しらぬいけんぎょう
不知火:九州地方で見られる蜃気楼の一種、九州地方に伝わる妖怪
検校:昔の盲官の最高位名称

勝新による座頭市シリーズの先駆け(※Wiki)だと後に知る。謎めくジャケ写に導かれ真っ白な状態から観始めるも、思い描いていた人物とは相当かけ離れていた!

文字にするのも一瞬考えてしまう「めくら」。幼い頃から貧乏でめくらの主人公が、湧き出る悪知恵から悪事をサラリと使いこなし検校に上り詰めていく様がある意味清々しい。こんな作品作れる時代が凄いし、何しろ勝新のめくら演技が凄い。真似して移動してみたが難しかった…

盲目だから悪事とは無縁という勝手な先入観を逆手にとった面白さ。どんな世界にも悪人はいるもんだ。