青二歳

雪之丞変化の青二歳のネタバレレビュー・内容・結末

雪之丞変化(1963年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

【若尾文子映画祭】今冬追加上映決定!(らしい)再見再レビュー。長谷川一夫300本記念作品。さ、300…。市川崑らしいシネスコの活かし方と照明の遊び方が素敵な佳作。大映オールスターをすべて長谷川一夫の引き立て役に回そうという心意気。いつもの事だが祭りじゃー。

一番の見所は長谷川一夫の女形でもいじらしい若尾文子でもなく…先ずはマルチ俳優船越英二!殺陣までやるかぁ。
中村鴈治郎二世の悪徳商人とかたまらん。市川雷蔵の昼太郎のかわいさと、登場シーン芥川也寸志音楽のオサレさ。雷蔵は三枚目もっとやってほしかったなあ。
長谷川一夫一人二役の闇太郎とからむおきゃん山本富士子はかなり頑張っててかわいいんだけど、本当におきゃんが似合わないのはご愛嬌。この辺りの江戸弁の応酬は楽しい限り。
気位の高い姫役に若尾文子の登用はありがたい。低嶺の花と言われてからもう随分と目力がついて圧倒の美女になっていって。たまりませんねえ。
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