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ストーリー・オブ・フィルム エピソード1. 映画の誕生の1のレビュー・感想・評価

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1800年代末に産まれた新たな芸術「映画」について6大陸1000本もの映画で綴る超大作の第1作。

米国映画と違い、日本映画こそ古典だ、という文句から入るシーンにいきなりパンチを喰らう。
現代では中々感じにくいが、日本映画界が残した足跡は映画史に大きな影響を与えていることを実感する。

第1作となる本作は1895年~1918年にフォーカスし、アイデアこそが映画の原動力である、との訴えの元、「クローズアップ」や「編集」「リバースショット」など今では当たり前に使われている映画技法が産まれた経緯と共に語られる。
また、映画が産まれる翌年の1896年には世界各地に映画が広まるが、当時は労働者階級の低俗な娯楽としてみなされていた、との説明に驚きを受けた。
後半には、商業主義の中で勃興するハリウッドへと話題は移り、スターに崇高さを与えた「スターシステム」の話へ。
言われてみれば当たり前の話だが、映画スターという概念自体が創り出されたものであり、高々100年少々の歴史しかないことを再認識する。
そしてハリウッドの話がメインとなる第2作へ続いていく。
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