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ストーリー・オブ・フィルム エピソード11. 大衆文化の革新の1のレビュー・感想・評価

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今回のテーマは大衆文化の革新

香港,インド,アラブ映画は70年代に入り大人気になる。

当時香港は難民キャンプ,物置,乗り継ぎロビーだった

そんな香港において、優雅かつ精巧に造られた映画が作られ、カンフーと呼ばれる格闘術が香港映画を席巻する。

中国において、超自然的で神話的な修行が歴史を紡がれていた(呼吸法と瞑想による修行が師から弟子に伝わるように)
そういった流れの中で、開拓時代のような西部映画のような形で映画が作られるのは必然的だった。

香港映画が男性化し人気を博した70年代

1960年代香港の経済構造は変わり始めた(女性が主婦から工場労働に写ったように)

1970年代に入り、観客が低年齢化し若い客が増え、様々な映画を作り出し、男性的な映画が増えた。

香港のスピルバーグ:ツイ・ハーク

インド映画、ボリウッド
70年代までにボリウッドは一大産業に成長し、娯楽映画として大人気になる

60年から70年代に掛けて若者の間で変化を望む声が高まり、正義の執行者が必要だという声が高まった
しかし、70年代に入り理想が砕け、苦難に陥る。
そんな中で生まれたのが、革新的な映画「炎」

ある意味「炎」はボリウッドの象徴になった

インド映画は3時間で詩的正義を堪能出来る。

"優れた芸術は、伝統と反抗が融合している。(そして常に緊張関係にある。)
紐に繋がれた石を、少しづつ持つ手を緩めて回していくと、円は大きくなる。(紐は伝統で石は反抗の意思)" by炎の映画監督


アラブ映画:スパロー

ハリウッドでは、
悪霊、巨大なサメ、恐竜などの空想の産物が映画を彩り、初期のようなスリルや興奮が映画界を席巻していく。(ジュラシックパーク、ジョーズ、エクソシスト

そして、アメリカの実情を知るフリードキンらにより、複雑なニューシネマの時代は終わりを告げる。


スピルバーグはヒッチコックさながらに撮影の視点と統一性について語る(色彩とレンズの技術。音楽を使い)

誰が何を見ているを明確にし、音楽で盛り上げ惹き付ける

スターウォーズ↓
観客はセットが作り出す神話の世界へ
黒澤映画のやりはライトセーバーへ
フォースを含めて考えるのではなく感じろというメッセージ性(ブルース・リーの映画のように)


ベビーブーマーは行動主義や新しい芸術に飽きたのかも?
70年代に

入り、人々は考える映画より感じる映画に夢中になる
映画監督は白旗を挙げるようかのように


そして、80年代は抗議の時代へ
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