かわさき

ザリガニの鳴くところのかわさきのネタバレレビュー・内容・結末

ザリガニの鳴くところ(2022年製作の映画)
4.8

このレビューはネタバレを含みます

ずっと気になってた作品。見応えがあったという意味で面白かった!
チェイスの行動がモラハラてんこ盛りすぎて最悪な気持ちになった。
テイトも事情があったとはいえ、戻ってきてくれさえいればこんなことにはならなかったのに…おめかしが無駄になったと分かった時の絶望。
チェイスは自分より弱くて自分の言いなりになってくれる存在が欲しかったんだろうけど、人のこと舐め腐りすぎ!婚約者がいるのに1人になる訳無かろうよ!
ずっとカイアは弱くなかった。導きこそ必要だったかもしれないけど、ちゃんとそれと自分の心に従って強くなってきた。
「自然には善悪が無いのかも。全てが生きる為。懸命なの。」という台詞を聞いた時、きっとカイアがチェイスを殺したんだなと思ったけど、本当にそうだった。
彼女がずっと陪審員が下す判決で良いと言っていたのは、彼ら彼女らが自分に対して囁く噂が根も葉もないことを知っていたからだろう。いい加減な判断しか下せないと思っていたから、彼女は強く無罪を訴えなかった。結果彼女が勝ったんだと思うと、一層カイアの悲しみの深さが伝わってくる。
チェイスを殺すだけでなく、街の人の自分への眼差しも変えたことで彼女はやっと生きやすくなったのだと思うと、犯した罪や裁判中の振る舞いを正当防衛だと思いたくなってしまう。
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