“万引きするなら、一声お掛け下さい。”
記念すべき1800本目に最高に好きな映画を!!エセ映画好きなティーンエイジャーだった頃に初めてみてセンスの高さに度肝を抜かれた作品。あれから10年近く変わらず自分の中で高評価を叩き出すオールタイムベスト。
コンビニ店員のダンテと隣のビデオショップの悪友ランダルの一日の物語。撮影は監督自身が働いていたコンビニ、出演者はほとんど監督ケヴィン・スミスの友達で構成されている。おかしな客や気が強い彼女、店の外にたむろうドラッグの売人。そんな“変な奴ら“によって退屈な1日に色が加わっていく。ジム・ジャームッシュのような何ともない人々の1日を切り取った世界にブラックユーモアと下ネタを足した感じ。特に悪友ランダルの台詞が的を得ていていつみてもハッとさせられる。
全体的に会話のセンスとキレのよいジョークがカッコよくて、コンビニという狭い空間且つモノクロとは思えないほど機転に富んだ映画。冒頭の「昨日も閉めまで働いたのに」のセリフと音楽、タイトルコールから最高にイカしてる。こんなインディー魂溢れる映画が世界で評価されて、今自分が何度も観ていることがほんとに奇跡。映画を愛するみんなにもっと見て欲しいな。