Duckfeet

13人の命のDuckfeetのネタバレレビュー・内容・結末

13人の命(2022年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

2018年にタイで実際に起きたタムルアン洞窟の遭難事故。
12人のサッカーチームの少年と若きコーチが洞窟に遊びに入り、季節外れの大雨で出口を塞がれ出られなくなってしまった。タイ海軍のダイバーでさえ狭い洞窟の探索は難しく、イギリス人の洞窟専門ダイバーが到着したもののすでに1週間が経過しており、生きた少年達を助け出せる望みを持っていたわけではなかった。
しかし少年たちは9日後に生きた姿で発見される。そこは洞窟の入り口から4キロも離れた場所で、ほとんどの通路が水没している。ダイバーでさえパニックになりそうな暗く狭い洞窟を一体どうやって生きた少年たちを連れて4キロもの道を戻るのか。少年たちの両親にも事前に明かすことが出来なかった前代未聞の極秘救出作戦が始まる。
ニュースを知っていたのと映画評論家町山智弘氏のかなり詳しいレビューを聞いていたため、あまり驚きがなかったのが残念だが、レビューを聞いていなければこの地味なタイトルの映画を見ようとも思わなかっただろう。
イギリス人ダイバー役のヴィゴ・モーテンセンとコリン・ファレルが普通のおじさん感を出していてとても良かった。彼らダイバーだけでなく山の上から染み込む雨水を止めようと奮闘するボランティア、迂回された水が流れ込むと作物全てが水没する村の住民など多くの人の協力で成し遂げられた救出作戦。こんなすごいことが行われていたとは当時全然わかっていなかった。できれば映画館で観たかった。
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