RAY

CUBEのRAYのレビュー・感想・評価

CUBE(1997年製作の映画)
3.8
とても面白かったです。
“脱出物”の作品はたくさんあるけれど、90年代の作品でこんなに面白いとは思いませんでした。
登場人物もたった7名しかおらず、低予算作品でもあるのにこの面白さとは。


あらすじは、キューブ型の部屋に捕らえられた男女が、謎を解きながらそこからの脱出を試みると言う割と分かりやすい内容です。
シンプルが故の面白さもあるかもしれませんが、面白さの最大の要因は、その仕掛けにあると思います。
自分自身がその空間の中にあって、一緒に謎を解いて行く様な感覚。
だけど、間違えると…

「ぎゃーーーーーーっ!!!!!」のドキドキ感。

いや、「ぎゃーーーーーーっ!!!!!」どころじゃないかもしれない。
「うぎゃぁぁあああっっっーーーーー!!!」かな(笑)

とまぁとにかく、ハラハラドキドキ、恐いんだけど面白い。
そんな風に楽しめる作品だと思います。


さて、僕はこれまで、ホラー映画だったり、パニック映画だったり、そういう類の作品を避けてきました。
だけど、「色んな映画を観よう」と決めてからは、「勧められたらひとまず観る」、「気になったらとりあえず観る」と決めてやってきました。
もちろん、これまでたくさんご覧になってこられた方々には到底及ばないのですが、鑑賞本数は増えたし、随分耐性もできました。
そんな僕がこの作品を観て思ったこと。
それは、この作品以降の所謂“脱出物”は、根底にこの作品があるのではないかと言うことです。
それくらい、お手本の様な作品に思えます。
最近観た作品では、『エスケープ・ルーム』を思い出しました。
あくまで僕の感覚ですから、違っていたらごめんなさい。
ですが、少なくとも、ホラー映画やパニック映画初心者の方でも楽しんで観て頂ける作品だと思います。


間違っているや正しいもあるかもしれないけど、色んなジャンルの映画に対して、自分なりの気付きみたいなものが生まれることも映画の楽しみのひとつかもしれませんね。


観て良かった。
RAY

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