シンプルでシンプルな故に俳優の力がグッとくる
素晴らしい作品。下手な説明がなく、心揺さぶる
いい作品。
多感な時期を迎えた幼なじみの青年。
親友、兄弟以上に仲よし。二人っきりの世界なら
何ら起きなかったのだろうが、学校という
普通を求められる集団に入ると怪しまれる。
恋人なのか親友なのか、自分が考えてもいなかった
言葉が投げかけられる。
男らしく…そんな気持ちが芽生え、距離をとり
新しい人間関係を広げていく。
新しい人間関係に心地よさを感じつつ、幼なじみの
ことを気にかけていたが、ある出来事が起こる。
主人公の顔つきが明らかに変わる。
変化が繊細に描かれている。すごい俳優さん。
目つきや視線の運び方、表情での語り。
何をとってもいい。台詞が少ないなかでも、
しっかり伝わります。いい。
色んな解釈があるかとは思いますが、そういう
ことではなく、シンプルに悲しく、そして、
苦しい…素晴らしい作品。
