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喜劇 特出しヒモ天国のnagashingのレビュー・感想・評価

喜劇 特出しヒモ天国(1975年製作の映画)
4.0
「性」から「生」への敷衍。ストリップ小屋の猥雑さを人の営為の豊かさとして描出する人間讃歌。徹底された無常観が死も誕生も悲しみも喜びもまるごと肯定していく、という時点でだいぶ屈折しているが、これを胡乱で諧謔に満ちた殿山泰司が説くことで妙な真実味もおびてくる。芹明香の自然体で自由奔放な立ち居振る舞い、細腕細足貧乳の東洋の女神感、世界をありのままに見すえる透徹したまなざしが尊い。
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